
産業系の廃プラでは未だリサイクルが手付かずのものも少なくない。その1つが建廃系の廃プラだろう。一般社団法人日本建設業連合会による2022年6月に公表された建設工事現場での廃プラ組成調査によると、全体のプラのうち47%がリサイクル不可だという。樹脂別にみてPVCが57%、PPが18%、PEが15%、MIXプラが10%。建材由来の廃プラは年間59万トン発生し、産廃の15%、廃プラ全体の7%を占めている。新築や改築時の発生が多いが、経済性を追求するあまり、組成が明らかでもリサイクルが進まない実態がある。
▼建築分野のノーベル賞ともいわれるプリッカー賞。建築家の優れた業績を讃えるもので、日本人でも安藤忠雄や丹下健三ら7名が受賞している。2021年にこの賞を授かったのがラカトン&ヴァッセルというフランスを拠点に活動する建築家ユニットだった。これまで受賞するのはデザイン性が際立っていたり、ランドマーク的な建築設計を手がけたりする建築家ばかり。ところが意外だったのが、この2人が設計を手がけてきたのは、地味で日常に溶け込みそうな建物がほとんどで、決して写真映えするものとは言いがたいのだ。
▼その設計思想は「決して取り壊さず、再利用すること」。既存の建物に付け加えたり、形を変えることで、「トランスフォーメーション(変身)」を試みてきた。建物のポテンシャルを引き出し、ポリカーボネードといった安価な材料を多用しつつ、新たな空間の価値を創り出す手法は、単なるリノベーションに留まらない。限られた資源を活かすという社会批評性も内包しており、建築分野でも持続可能性を求める時代の空気を映した結果というべきか。建築家が生涯に手がけられるプロジェクトの数は限られるが、たった1つの空間が人々の行動を変える力も秘めている。
2026年06月10日【プラ循環協とリサイクラー6社】
環境省の自動車向け再生プラFS事業に採択
競争から協調へ、コンパウンド能力は年間6万~8万tに
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2023年12月22日【大瀧商店】
未利用の廃プラ原料活かし、製鋼副資材を開発
鉄鋼向けのフォーミング抑制剤・加炭材でニーズ開拓
2025年01月14日【プラニック】
ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継
本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2026年06月05日【独自調査】
プラ一括回収に取り組む自治体の現在地、
32条・33条ルートの実態比較
2026年06月10日 コラム
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定[...]
2026年05月27日 コラム
「積んプラ」を目を細めて眺める息子。買い集めたまま箱を開けずに積み上げられた未組立のプラモデルのことで、少しず[...]
2026年05月20日 コラム
家人の急病により、代わりに畑を耕さなければならなくなった。競争率約3倍の抽選で借りた市民農園の区画である。全く[...]
2026年04月30日 コラム
環境省の職員数は約3,000人。中央官庁も人手不足で、いわゆる「プロパー職員」は全体の3分の1。残るは地方自治[...]