2023年8月10日 PJコラム 

【コラム】安楽と隣り合わせのマイクロプラスチック

PJコラム

 一度そこに座ったり寝転んだりすれば、体を包み込むようにフィットして、もう動きたくなくなるほどの心地良さといわれるビーズクッション(ソファ)。カバーに包まれた中身は発泡スチロール(EPS)ビーズだ。本体の発泡ビーズは3ミリメートル以下。使用後は、小さいクッションタイプなら焼却ごみ、身体全体を支えられるソファのような大きなタイプなら粗大ごみになる。使用後のビーズクッションについて、発泡スチロール協会も懸念している。もし屋外でカバーが破れ、1グラムで相当な個数になる発泡ビーズが河川に流出すれば大変だ。

▼伸縮性のあるウレタン生地に包まれたビーズクッションは手触りが良く、20年ほど前にはレジャーランドのお土産の人気商品になった。その人気上昇に伴いEPSの販売量も倍増した。またEPSは以前、一部のカップ麺容器に使われていた。現在はその容器が紙に変わったが、減少分を上回る量がビーズクッション用途に流通している。

▼あるメーカーは数年前に使用済みの自社製品を回収し、EPSビーズをリサイクルすることを検討していたという。発泡スチロール協会もその取り組みに協力、支援した。小さなビーズはサラサラで扱いにくく、リサイクルが難しいが、それまでに実施した試験によって、処理できる機械の見当がついた。今後のさらなる取り組みに期待がかかる。リサイクル実現までの対策として協会では、販売元に対し、不法投棄すればマイクロプラスチック問題を引き起こす可能性があるといった注意書きを商品パッケージに記してほしいとの要請を行うことを検討している。

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