【アミタHD】
神戸市内25ヵ所に資源回収ステーションを設置
数年以内に200ヵ所に

見せる資源回収ステーション

 神戸市は、資源回収とコミュニティセンターを併せ持つ新たな資源回収ステーションを展開している。現在は25カ所に開設しており、早い段階で200カ所まで広げていく見込み。資源ごみと言っても既に回収している資源物を回収する訳ではなく、使用済みプラスチックの先進的なリサイクルを行いながらリサイクル向上を目指していく。この使用済みプラの先進的なリサイクルにおいて協力体制を築いているのが、アミタHD㈱(本社・京都市)である。これまでにはなかった使用済みプラに特化した先進的なリサイクルを目指す上で、様々な賛同する企業と連携していく仕組み作りは、これまでの自治体による資源回収とはまた違った形である。またこの資源回収ステーションのもう一つの目的は、地域の高齢者や住民が気軽に出掛けることができるコミュニティスペースを作ることにある。

設立動機

 神戸市は2021年11月から2022年2月までの3カ月間、試験的に資源回収ステーションを開設した。これは既存の環境学習スペースに新たな資源ごみ回収スペースを設置し、そこにコミュニティスペースをプラスしたものである。3ヵ月間の試験実施後、地域住民から「今後も残してほしい」という声が多く、神戸市は環境局が主体となって本格実施していくことになった。

 また神戸市の久元市長は、「地域コミュニティの充実とリサイクルの推進を兼ね備えたこの資源回収ステーションを、市内全域にスピード感を持って増やしていきたい」という大号令を出している。試験実施から3年弱で25カ所に増えており、今年度中に更に10カ所ほど増える予定。神戸市の担当者は「開設のスピードを上げており、できるだけ早い段階で200カ所に到達したい」と話している。またこの神戸市の資源回収ステーションはアミタHDが全面的にバックアップをしている。

 環境コンサルタント事業を中心に展開するアミタHDは、様々な環境関連企業とのコネクションを持っており、神戸市はアミタのアドバイスを受けながらコネクションを利用する形となっている。例えばどのような使用済みプラの品目を集めれば良いか、集める場合の注意点、また逆にどのような物は現時点ではリサイクルは困難か、回収スペースの注意書きや周知方法等、様々なアドバイスを受けている。

資源回収ステーションの特徴

 神戸市が展開する資源回収ステーションの特徴としては、①高齢者や地域住民のコミュニティスペースを確保、②使用済みプラスチックの先進的なリサイクル、③回収品目を限定、④市民の協力、⑤企業とタイアップ、⑥リサイクル意識の向上―等が挙げられる。

この記事は有料会員記事です

▼残りの82%を読むには、会員登録が必要です▼

この記事は有料サービスをご契約の方がご覧になれます。
契約されている方は、下記からログインを、
契約されていない方は無料トライアルをご利用ください。

PJ member ログイン

週間アクセスランキング

PJコラム »

プラスチック関連情報メディアのプラジャーナルでは購読者受付中です。古紙ジャーナルとの併読割引もございます。
Top