近所の小学校ではPTAがアルミ缶回収を行っていて、決められた日に子どもが各々、袋に詰められた空き缶を持って行く。校門でPTA担当者がそれを受け取り、校舎の隅へ運ぶ。そこには別の数人が待ち構えていて、アルミ缶をブルーシート上にばらまき、足で踏みつけ、つぶす。できるだけかさを減らして回収業者に売り、活動費の一部にしているそうだ。通りがかりに目にしたその様はとてもスムーズな流れ。渡す、受け取る、運ぶ、ばらまく、つぶす、まとめる。さながら工場のラインのよう。子どもに持たせることもあって、缶はすすがれていて、飲み残しが入っているようなことはない。
▼この回収の仕組み、プラスチックリサイクルに応用できないものだろうか。例えば使用済み詰め替えパックはどうか。ブランドオーナーが一部店舗で回収したり、鉄道会社との協力で駅で回収する実証実験を行ったりしている。不特定多数の利用者に呼びかけるため、回収箱にごみが入れられたりする心配がある。しかし、PTA主導の回収なら、そうした懸念は払しょくされる。先ず、回収対象や洗い方などを詳細に記した「お知らせ」が各家庭に配付され、回収物の品質に対する注意喚起がなされる。そのうえで定期的に特定の使用済み容器包装が回収される。こんな目論見だ。どう運搬するかが問題とはなるが、一定量は集まりそう。
▼学校のPTAでできるなら、町内会活動でも可能なはず。所属する町内会では古紙を自治体とは別に回収している。いくらか収益があるが、それよりも長年継続しているコミュニティ活動というところがいい。プラスチックの回収も、コミュニティにポテンシャルを感じる。
2024年07月22日【プラ再生材利用の義務化】 中間とりまとめ案がパブコメ中、8月半ばまで行動変容につながる大手企業の自主目標設定に期待
2024年07月22日【プラスチックサーキュラーエコノミー推進協会】材料リサイクルの再商品化事業者22社が立ち上げ入札上限価格の見直しなど、政府へ要望書提出へ
2024年07月22日【SusPla(サスプラ)】再生プラの利用拡大に向け、認証制度創設へトヨタ自動車などの動脈企業も多数入会
2022年12月19日【エビス紙料】3月に愛媛工場開設、3工場でRPFを月間3600トン製造サーマルとマテリアルで資源化、海洋ごみも原料化に
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年07月22日 コラム
今年6月にカンボジアを訪れた。6日間の視察日程で、首都・プノンペンと古都・シェムリアップを訪問し、カンボジアの[...]
2024年07月15日 コラム
プラスチックの再生材利用の義務化はどこまで進むのか。6月末に経済産業相の諮問機関である小委員会の取りまとめ案の[...]
2024年06月24日 コラム
まったく同じ内容であっても、読み書き言葉ではなく、話し言葉で説明して欲しいという一定数のニーズが存在する。活字[...]
2024年06月17日 コラム
週末の恒例行事が家族麻雀となっている。妻が「麻雀をやってみたい」と言ったのをきっかけだ。高校生の息子と中学生の[...]