中国は家庭用ゲーム業界への締め付けを年々強化しており、2016年以降、ゲーム会社の倒産件数は10万社近いと言われている。特に18年からは新たなゲームの使用認可が厳しくなり、19年は2万1千社以上が1年間で倒産した。習近平は、特に18歳以下の未成年に対するゲーム依存や凶暴性、反社会性等の弊害を危惧し、制限するように指示している。中国の大手オンラインゲーム会社は、新規の認可をほぼ諦めており、早速社員を大量解雇する動きが出ている。
思い返せば中国は産業クラッシャーである。前触れのない法改正や規制、輸入禁止や許可取り消しは当たり前の世界。周知の通り、中国における再生資源物の輸入市場は、非鉄金属を除いて全て崩壊した。廃プラの輸入市場は多い時で3500億円、古紙の輸入市場は8000億円と言われていた。段階的に縮小していった古紙輸入に比べて、廃プラに関しては容赦がなかった。
17年に583万トンの廃プラを輸入していた中国だが、18年はわずか5万トン、19年以降はゼロだ。これに困ったのが特に輸出量が多かった米国・日本・英国。15年に米国は205万トンの廃プラ輸出量があり、うち中国(香港含む)比率は72%。日本は164万トンで同85%、英国は78万トンで64%。しかし中国が禁輸した19年には米国の廃プラ輸出量は69万トンまで低下し、カナダ(23%)やインド(13%)に振り替え。同様に日本は82万トンに減少し、マレーシア(32%)やベトナム(21%)に、英国は54万トンに減少し、トルコ(29%)や香港(12%)にそれぞれ振り替えている。各国とも輸出量が大幅に減少し、先進国のリサイクル市場まで影響が及んだ形だ。日本でも中国の禁輸と共に、廃プラの扱いを辞める産廃業者も少なくなかった。
2022年08月30日【容リ下期速報】
PETボトルの落札平均価格が115円/kgに
バージン市況軟化の中、過去最高値を更新 FREE
2023年01月10日【スペイン】
英国に続きプラスチック税導入、EU加盟国では初
0.45ユーロ/kg課税、再生プラ市況への影響は?
2023年01月30日【2023年1月PETボトル市況】
23年度上期の容リ入札、大幅下落か
バージン軟化とBtoBもコスト抑制へ
2023年02月06日【欧州の最新事情】
電子透かし技術「デジマーク」で自動選別
P&G等が実装、廃プラリサイクルに革命?!
2022年05月14日【廃プラ固形燃料】
RPFの調達価格が上昇
製紙メーカー中心に広がる
2023年02月06日 コラム
株式会社佐久間の創業者であり会長の佐久間浩氏が、今年1月に76歳で逝去した。氏は「人がいやがることをして、社会[...]
2023年01月20日 コラム
今週末(14、15日)大学入学共通テストが行われた。今年の大学入試では電気・電子、応用化学の学科など理工系を志[...]
2023年01月16日 コラム
「毎度おなじみのチリ紙交換車でございます」。現在ではほとんど見なくなったチリ紙交換は、1965年頃(昭和40年[...]
2023年01月07日 コラム
昨年暮れに不覚にもコロナウイルスに感染してしまい、暫く床へ伏せる憂き目にあった。これまで経験した風邪症状やイン[...]