長崎の出島の歴史は、1500年代後半にポルトガル船が長崎に入港した時に遡る。その後、キリスト教の宣教師が来日して各所に教会が建てられた。しかし江戸幕府はキリスト教の広まりを恐れて弾圧に転じる。貿易は継続させたかった幕府が考えたのは、出島にポルトガル人を封じ込み、貿易は継続してキリスト教の布教は防ぐという方法だった。その後、島原・天草一揆でポルトガルが首謀者に肩入れをしたため、ポルトガル船の来航が禁じられ、代わりにオランダ商館が出島に移転された。以後、オランダとの貿易がメインに行われるようになった。
10年前に長崎の出島を訪問した。出島記念館のような形で、当時のオランダ商館員の住居、貿易品を保管する蔵、日本人役人の詰所等、16の建物が復元されて並んでいる。オランダ商館長だったカピタンの部屋が非常に興味深かった。畳の上に洋風のテーブルや椅子、ベッドが置かれており、和洋折衷の生活様式を見ることが出来る。また当時のオランダ人が娯楽として楽しんでいたビリヤードやバトミントンが置かれ、見学者は体験できるようになっている。
ところでプラスチック誕生の歴史は、このビリヤードボールが由来だという。1869年に米国のビリヤードボール会社が、不足する象牙に代わるボール素材を1万ドルの懸賞金付きで募集。それに応募した元印刷工で化学発明家のジョン・W・ハイアットの案が採用された。ハイアットは研究過程で偶然、セルロース(食物繊維)を元にしたセルロイドを開発した。これは天然素材を使った半合成樹脂の世界初のプラスチックと言われ、米国で特許を取得した。翌1870年に彼は、ビリヤードボール・入れ歯・ピアノの鍵盤をセルロイドから製造する会社を設立し、セルロイドの生みの親として億万長者になったという。
2023年12月01日【東洋インキ・相川鉄工・萩原工業】プラリサイクルのプロセスと生産機を共同開発ブルーシートは萩原工業が来年10月にライン新設
2023年08月21日【欧州のELV(廃自動車)指令改正】 自動車のプラ再生材利用25%を義務化へ 日本から対欧州向け輸出車・部品にも影響
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2022年08月30日【容リ下期速報】PETボトルの落札平均価格が115円/kgにバージン市況軟化の中、過去最高値を更新 FREE
2023年02月28日【容リルート入札結果速報】PETボトルはバージン安で、半値近くまで下落初の一括回収のプラスチック入札は処理費上昇 FREE
2023年12月01日 コラム
週末、東京・銀座にある三菱電機のイベントスペース「METoA Ginza」を覗いた。「リサイクル DISCO/[...]
2023年11月24日 コラム
「プラなし1ヵ月生活」というYouTube番組が人気だ。これまでに累計3000万回以上再生されている。私たちの[...]
2023年11月09日 コラム
10月に公正取引委員会がPETボトルリサイクルに関する報告書を公表した。問題視したのは容リ協の働きかけと全清飲[...]
2023年10月30日 コラム
再生プラを使った製品が普及するためには、その環境価値が消費者にしっかり伝わり、認知されることが求められる。上辺[...]