
最近、取材先の関係者の口からこぼれるのが、世間から既存のリサイクル手法が猜疑心の目で見られうるという懸念だ。「脱炭素」からみたときにRPF(固形燃料)化を通じた熱回収という手法は、「燃やす」のでCO2排出は避けられない。「水平リサイクル」からみたときにPETボトルの繊維向け・シート向けの用途は「ダウンリサイクル」になってしまう。台頭するケミカルリサイクルやボトルtoボトルの手法が、素材の循環という意味では優れているので、従来のリサイクルが否定されかねないわけだ。素材の寿命を延ばし、新たな原料投入を抑えられる利点があることは間違いない。ただ、新たなリサイクル手法はエネルギーとコストが余分にかかることにも留意しなければいけない。
マーケティングで「意味のイノベーション」という考え方がある。消費者がモノを購入する際、機能のような有用面だけでなく、デザインやブランドといった価値や意味も含めて判断する。そこにエコという環境に優しいかどうかという意味も含まれる。意味のイノベーションとは、新たな意味付けをすることで、需要を喚起しようとするものだ。「水平リサイクル」への傾倒は、意味のイノベーションとして消費者に響いたとしても、本当に環境負荷が低いのかは別の問題。従来のリサイクル手法とLCAを用いて慎重に検証すべきである。リサイクルに投入するコストも無限ではない。再生素材としてコストはどこまで許容されるのか、収集や中間処理の過程でどこまでコストをかけるのか。最終的に商品価格に転嫁され、無制限に税金が投入されても、環境負荷が変わらなかったというのでは、誰が得するのか分からない。
2026年07月31日【インタビュー】
経産省 GXグループ資源循環経済課 三牧純一郎課長
「循環経済行動計画」でプラ再生材利用が加速
経産省が描く国内循環へのロードマップとは?!
2026年07月24日【2026年7月のPETボトル市況】
容リ協下期は上昇観測も、事業系には天井感
再生PETの利用義務化、輸出規制の検討も進む
2026年07月31日【ただおザウルス】
埋立依存からサーマルへ、防府工場でRPF製造に参入
建廃由来の品質の壁に挑み、2期工事で資源化率向上へ
2026年07月31日【連載/第5回 キラリ環境ベンチャー100選】
「人の手」から「AI」へ
廃棄物工学×AIで進める、資源循環の最前線
㈱イーアイアイ 胡浩代表取締役社長
2024年01月26日【シタラ興産】
埼玉で一廃・産廃焼却施設に122億円投資
2027年に稼働予定、年間1万5000MWの発電も
2026年07月17日 コラム
飲料容器の高度な自動選別を実現する新たなAI機器が、廃棄物処理の現場に姿を現す。今年末に埼玉県のウム・ヴェルト[...]
2026年07月08日 コラム
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2026年06月24日 コラム
鹿島建設㈱、㈱竹中工務店、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、㈱リファインバースグループ、㈱あおぞ[...]
2026年06月10日 コラム
自治体の指定ごみ袋が品薄となって、市販の無色または半透明のごみ袋での排出を認める自治体が増えているという。指定[...]