最近TikTokでバズっている(人気を呼んでいる)のが、日本人と米国人がそれぞれの国でのPETボトルの捨て方を解説している動画である。米国人がごみ箱にそのままPETボトルを捨てると、日本人が「何してるの? 全部分けないとだめだよ!」と注意する。米国人は「Why?」と何を怒られているのか意味が分からない。日本人がラベルを点線で切り取って剥がし、キャップも外す。米国人は「こんなことが出来るなんて知らなかったよ! 捨てるときにこれをしているアメリカの人はいないよ!」と心底驚いた様子だ。日本では当り前のことでも、外国ではそうではない。
▼再生資源の分別排出において、日本人の取り組み方は世界一だと思う。欧米では、日本式分別収集を行うべきという議論も沸き起こっているが、果たして気質に馴染むだろうか。むしろ欧米は、収集運搬は混載で集めることで簡素化を図り、選別業務の精度を向上させることで合理化を図ってきた。シングルストリーム方式が浸透したことで、ごみ箱や収集運搬の専用車両、選別機械がそれに合わせて進化してきたのだ。
▼またアジア各国では、「再生資源は売れる」ことが回収の最大のモチベーションとなる。そこでは一般市民が分別して、タテバ(資源物集積所)に持ち込むことで、対価が支払われる。タテバではドアプライスとして価格を表示されており、例えば段ボール=12円、その他紙類=15円、アルミ缶=100円、スチール缶=30円といった具合だ。多くのタテバで古紙や金属は有価で買い取られるが、従来、PETボトルやプラ類は買い取っていなかった。しかし、再生PETや再生プラ需要が世界的に急増しており、品種は限定されているが、廃プラ類も有価で買い取るケースが実際に増えているという。
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