歴史的な円安進行にも関わらず、衛生用紙の輸入量は一定の量が継続している。衛生用紙とは、ティッシュ・トイレットペーパー・タオルペーパー等を指すが、日本国内での消費比率はトイレットがおよそ6割、ティッシュが2~3割、タオルペーパーが1~2割となっている。輸入ティッシュは中国とインドネシアからが多いが、これらのティッシュは、最近は紙箱ではなく、プラ包装のものが増えている。また国内の売れ行きでも、最近はプラ包装の方が人気が高く、ティッシュ全体の消費の4割に近づいている。現時点では紙箱ティッシュが6割、プラ包装ティッシュが4割だが、これが近い将来には逆転すると予想されている。
▼世界的に脱プラやプラ包装を減らそう、レジ袋を減らそうという声が強く、現にそういった動きが欧州を中心に加速しているが、ティッシュに関してはなぜかプラ包装がもてはやされており、実際に増えているのだ。ある商社はこう話していた。プラ包装ティッシュも今後は環境汚染のやり玉に挙げられるかもしれないので、現時点でプラ包装ティッシュを販売の主軸に置くことは様子見であるという。
▼我が家でも以前は紙箱ティッシュだったが、いつのまにかプラ包装ティッシュに変わっていた。その理由を嫁さんに聞くと、①軽い、②捨てるのが楽、③プラ包装のティッシュの方が安いという理由だった。まさにプラスチックのメリットを消費者代表として列挙してくれた訳だが、このメリットを超える素材を見つけることは困難であることも確かだ。今後、プラ包装ティッシュが脱プラの対象になるのかどうか、注目したい。
2023年09月22日【リファインバースグループ】今年度末完工予定の三菱ケミカルの油化設備へ廃プラ供給ケミカルリサイクル向けの前処理をあおぞらが担う
2022年08月30日【容リ下期速報】PETボトルの落札平均価格が115円/kgにバージン市況軟化の中、過去最高値を更新 FREE
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2023年02月28日【容リルート入札結果速報】PETボトルはバージン安で、半値近くまで下落初の一括回収のプラスチック入札は処理費上昇 FREE
2023年08月21日【欧州のELV(廃自動車)指令改正】 自動車のプラ再生材利用25%を義務化へ 日本から対欧州向け輸出車・部品にも影響
2023年09月28日 コラム
奈良の地で創業した三洋商事とは以前から交流がある。元々はポイント回収の取材を続けているうちに、「奈良で面白いポ[...]
2023年09月22日 コラム
近所の小学校ではPTAがアルミ缶回収を行っていて、決められた日に子どもが各々、袋に詰められた空き缶を持って行く[...]
2023年09月15日 コラム
周知のとおり、日本の廃プラリサイクルはサーマルリサイクルが62%を占めており、数量にして510万トンの廃プラが[...]
2023年08月28日 コラム
歴史的な円安進行にも関わらず、衛生用紙の輸入量は一定の量が継続している。衛生用紙とは、ティッシュ・トイレットペ[...]