ある取材先に、「取り組みを啓発したいのは業界ではなく一般消費者なので、業界紙への掲載は歓迎しない」との主旨でお断りを受けた。特集した原稿がお蔵入りとなったわけだ。得も言われぬ気持ちを抱きながらも、得たものはあった。いろいろ考えを巡らせてみて、このWebメディアをなぜ立ち上げたのだろうとの原点に立ち帰れたからだ。今風にいうと、経営の『パーパス』みたいなものかも知れない。
プラジャーナルは、読者とともに社会課題を共に解決していけるメディアにしたいと考えている。幾何級数的に増えたプラスチックは、深刻なごみ問題を引き起こし、今なお解決されないまま。プラスチックのリサイクルは歴史が浅く、簡単に儲けを生み出せる商売でもない。廃プラ輸出で熱狂したバブル時代も終わり、社会的な要請があっても事業の難易度は増している。
そんな不透明な市場環境の中で、いかに経営判断するのか。手探りながらも、プラスチックリサイクルの事業に踏み出す企業を後押しするような情報を提供していきたい。もっとも個々の企業は、競争に打ち勝っていかなければならず、全てのノウハウをさらけ出せるわけはない。ただ、暗黙知を紡いでいくことで、プラ業界で不可欠なメディアとなり、プラごみ問題も解決に導ける推進力になるのではないか。長期的な時間軸、グローバルな視野、利他の精神をもつ読者の方々と歩みをともにできればと思った。
2025年05月19日【岐阜県輪之内町】町で回収の容リプラ使った指定ごみ袋を導入へ小規模自治体が挑む地域循環モデルとして注目
2025年05月19日【リサイクルテック ジャパン展示会レポート】再生PETからアクリルまで技術で変える資源循環専門カンファレンスも同時開催、SusPlaなど事例報告
2025年01月14日【プラニック】 ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2025年02月25日【ELV規則案を改定】 再生材の利用率基準を緩和、開始時期は前倒し欧州のリサイクル業界団体らは修正案に反発
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2025年05月19日 コラム
消費生活センターに時折、こんな質問が寄せられるという。「化学繊維アレルギーがあるため綿100%の天然素材の衣類[...]
2025年05月09日 コラム
今国会では、資源有効利用促進法の一部改正案が審議されている。注目されるのは、「再生材の利用義務化」に関する規定[...]
2025年04月30日 コラム
長いこと焦がれて、数年前のその日、やっとそれを目の当たりにすることが叶った。それとは、世界に3つしかないといわ[...]
2025年04月21日 コラム
先日、長崎県の離島・対馬を初めて訪れた。複雑なリアス式海岸と対馬海流が交わる地理的条件のため、大陸から流れ出た[...]