
プラスチックリサイクルにおいて、マスバランス方式(物質収支方式)という考え方がある。原料から製品への加工を行う際、ある特性をもつ原料を一部の製品群に割り当てるというものだ。マスバランス方式は、カカオ、紙、電力などでも用いられてきた。例えば、原料に再生プラを5%配合したとき、その配合率は5%とみるのが一般的であるが、マスバランス方式では、製品の5%だけ再生プラが100%配合とみなせば、あとの95%は0%と置き換えられるのである。製造メーカーにとって、既存設備を利用しながら高配合の製品を造れるので、環境配慮製品を魅力的にみせることや、物性の劣化を補えたり合理的な価格戦略を取れたりするメリットがある。ただし、数字上の操作であるので、いかに第三者などによる認証で担保するかがポイントだ。
ところで、プラ製の容器や製品を扱う企業が、自らが販売したプラスチックを循環できないか、あれこれ模索している。クローズドリサイクルがいわばブームと化しているのだ。PETボトルを除けば、現実的に多くは水平リサイクルが難しいのだが、再生ペレットを使って関連製品に変えられるかが勝負どころのようだ。しかし、リサイクル業者にとってみれば、クローズドリサイクルは実はあまり面白みのない商売。回収量は少量であり、それだけを選別・加工・保管するにはコストがかかり過ぎるからだ。他の有価プラや再生資源の取引も請け負って、その一部をクローズドでやることで、なんとか採算が合うという。収集事業者やリサイクル業者にとっても、マスバランス方式による委託が求められているのかも知れない。
2026年10月28日【インタビュー】
農林水産省 輸出・国際局 規制対策グループ 大臣官房
新事業・食品産業部 外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室
~日本産の食品輸出に迫るPPWRの新たなハードル
お茶・牛肉等の包装材に求められる対応とは~
2026年10月28日【2026年10月のPETボトル市況】
廃PETボトル、発生減と争奪戦で一段高に
大手の原料囲い込み、中国産PETのAD関税失効も焦点に
2026年10月28日【PPWRの原則適用開始】
2030年に向けて厳格化する包装規制
日本企業への影響は?!
2026年10月21日【華興】
4万t/年のPETボトルをスマートファクトリーでフレーク化
高度選別ライン・生産管理システムの機械販売も展開へ
2026年10月21日【イタリア・ミラノからの資源循環通信】
第4回「プラスチックごみの選別施設」
国立環境研究所 河井紘輔氏
2026年10月28日 コラム
補助金は、申請すれば必ず採択されるものではない。公募要件を満たすのは大前提として、事業の持続可能性や社会実装へ[...]
2026年10月21日 コラム
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2026年09月25日 コラム
9月8日、東京都環境局が主催する「第2回サーキュラーエコノミーサロン」を取材した。イベントに参加した17社の取[...]
2026年09月18日 コラム
フランスの思想家ジャン・ボードリヤールが1970年代以降に提唱した「シミュラークル」という概念がある。現代社会[...]