茶飲み友だちの彼女は、行きつけのカフェでいつもステンレス製のマグボトルにコーヒーを淹れてもらう。30円引きにしてもらえるそうで、しかも「エコだから」。「私もそうしよっかな」と思っていたところ、NHKの『クローズアップ現代』が「それ本当にエコですか」という特集。リユースカップサービス企業が、カフェチェーンが提供するステンレス製のリユースカップとプラスチックカップそれぞれを使う際に排出されるCO2の量を比較した。その結果はリユースカップを繰り返し100回使ったとしても、使い捨てカップよりもCO2の排出量が多く、環境負荷が多くなる場合がある。原因は洗浄の際のお湯使用、カップ製造時、そして輸送の際の排気ガスである。
無垢で素直な消費者は、名が知れている商品やサービスを提供する企業が「エコ」と示せば、環境に良いと思いやすい。番組の中でも、商品には原料、輸送、製造、消費、廃棄のそれぞれの工程があり、使う段階で環境影響を減らすことができても、輸送や製造の段階で環境負荷が大きくなることがあり、総合的に判断することが重要と指摘していた。提供する側の企業にもその姿勢が問われ、原料の調達から廃棄まですべての過程に責任を負わなければならない。企業側にごまかす意図がなくても、環境対策が不十分だと指摘されれば、経営を脅かす事態に発展することもある。
「環境」を意味するグリーンと「取り繕う」といういう意味のホワイトウォッシュをかけて「グリーンウォッシュ」。企業のグリーンウォッシュにはもちろん異を唱えるが、自身の生活でも見直す点がある。キッチン収納の引き出しを開けると、色とりどりのエコバッグがぎっしり。プラスチックのレジ袋と綿やポリエステルなどで作られているエコバッグ。エコバッグは50~150回使って、やっと「エコ」になるという。
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