茶飲み友だちの彼女は、行きつけのカフェでいつもステンレス製のマグボトルにコーヒーを淹れてもらう。30円引きにしてもらえるそうで、しかも「エコだから」。「私もそうしよっかな」と思っていたところ、NHKの『クローズアップ現代』が「それ本当にエコですか」という特集。リユースカップサービス企業が、カフェチェーンが提供するステンレス製のリユースカップとプラスチックカップそれぞれを使う際に排出されるCO2の量を比較した。その結果はリユースカップを繰り返し100回使ったとしても、使い捨てカップよりもCO2の排出量が多く、環境負荷が多くなる場合がある。原因は洗浄の際のお湯使用、カップ製造時、そして輸送の際の排気ガスである。
無垢で素直な消費者は、名が知れている商品やサービスを提供する企業が「エコ」と示せば、環境に良いと思いやすい。番組の中でも、商品には原料、輸送、製造、消費、廃棄のそれぞれの工程があり、使う段階で環境影響を減らすことができても、輸送や製造の段階で環境負荷が大きくなることがあり、総合的に判断することが重要と指摘していた。提供する側の企業にもその姿勢が問われ、原料の調達から廃棄まですべての過程に責任を負わなければならない。企業側にごまかす意図がなくても、環境対策が不十分だと指摘されれば、経営を脅かす事態に発展することもある。
「環境」を意味するグリーンと「取り繕う」といういう意味のホワイトウォッシュをかけて「グリーンウォッシュ」。企業のグリーンウォッシュにはもちろん異を唱えるが、自身の生活でも見直す点がある。キッチン収納の引き出しを開けると、色とりどりのエコバッグがぎっしり。プラスチックのレジ袋と綿やポリエステルなどで作られているエコバッグ。エコバッグは50~150回使って、やっと「エコ」になるという。
2024年07月22日【プラ再生材利用の義務化】 中間とりまとめ案がパブコメ中、8月半ばまで行動変容につながる大手企業の自主目標設定に期待
2024年07月22日【SusPla(サスプラ)】再生プラの利用拡大に向け、認証制度創設へトヨタ自動車などの動脈企業も多数入会
2024年07月22日【プラスチックサーキュラーエコノミー推進協会】材料リサイクルの再商品化事業者22社が立ち上げ入札上限価格の見直しなど、政府へ要望書提出へ
2022年12月19日【エビス紙料】3月に愛媛工場開設、3工場でRPFを月間3600トン製造サーマルとマテリアルで資源化、海洋ごみも原料化に
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年07月22日 コラム
今年6月にカンボジアを訪れた。6日間の視察日程で、首都・プノンペンと古都・シェムリアップを訪問し、カンボジアの[...]
2024年07月15日 コラム
プラスチックの再生材利用の義務化はどこまで進むのか。6月末に経済産業相の諮問機関である小委員会の取りまとめ案の[...]
2024年06月24日 コラム
まったく同じ内容であっても、読み書き言葉ではなく、話し言葉で説明して欲しいという一定数のニーズが存在する。活字[...]
2024年06月17日 コラム
週末の恒例行事が家族麻雀となっている。妻が「麻雀をやってみたい」と言ったのをきっかけだ。高校生の息子と中学生の[...]