
熱戦を繰り広げたカタールワールドカップが終わった。PK戦までの死闘を演じた決勝戦は、長いワールドカップの歴史を振り返ってみても、ベストゲームの1つに数えられるだろう。エムバペとメッシという新旧スターの共演・活躍と共に、結果的にはこの15年ほどの間、サッカー界の頂点に立ち続けたメッシのための大会となった。
ワールドカップで日本の躍進と共に、会場やロッカールームの掃除ぶりが世界中で話題となり、他国の応援団や選手でも真似するところもあった。しかし基本的には、「自分たちが掃除をすると、掃除人たちの仕事を奪ってしまう」という気持ちが強いようで、「仕事を奪うことはやらない」という訳である。只、これは体の良い言い訳にも聞こえる。日本で家庭や企業から排出されるごみの多くは、きちんと分別されて排出されている。分別しているからと言って誰かの仕事を奪っている訳ではない。
現在、世界中の海洋ごみは1億5千万トンと言われており、このままのペースでいくと、2050年には4億トン弱になる。この問題で脱プラやレジ袋の規制等が話題になっているが、何の事はない。ごみをきちんとごみ箱に捨てる。ごみ箱がなければ持ち帰って捨てる。捨てるときに資源物は分別する。この当り前のことを世界中の人が実践すれば、全てのごみは減少していく。W杯からごみ減量の運動が世界中に拡がれば、日本人冥利に尽きる。
今回W杯が行われたカタールの人口は280万人で、面積は秋田県よりやや小さい。この小さな国の資本は石油と天然ガスが握っている。石油産出量は世界で第15位の7300万トン、シェアは1.5%。天然ガスの生産量は1700億立米でシェアは15%。輸出量の世界シェアは24%となっており、影響力は大きい。ロシアのウクライナ侵攻により、欧州各国はエネルギー不足に直面しており、カタールのエネルギー供給の存在感が以前よりも増している。現在カタールでは、世界最大の天然ガス田を開発中であり、将来的には輸出シェア40%以上を見込んでいる。欧州各国がカタールに気を使うのも無理がない。
2025年12月01日【中華系リサイクラー4社に聞く】中国の廃プラ輸入禁止を経て、事業方針を転換日本で拓くプラスチックリサイクルの可能性
2025年12月01日【岡田商事】家電由来のMIXプラを月間2,000t受け入れペレット化独自の高度選別技術を磨き、大半を中国へ安定輸出
2025年11月24日【萩原工業】リサイクルプラスチックの粘度を均一化する技術を開発三井化学と連携し、設備の製造・販売を開始
2025年12月01日【廃プラ・再生製品の輸出入動向】アジア輸入規制がもたらす今後の国際循環と対応策
2025年01月14日【プラニック】 ヴェオリアが昨年12月に撤退し、豊田通商が株式承継本格稼働からわずか2年、採算や品質改善でもハードル
2025年12月01日 コラム
改正資源有効利用促進法(資源化法)で自主目標と定期報告の対象となるプラスチックは、自動車・家電・容器包装の3品[...]
2025年11月25日 コラム
去る11月6日、(一社)日本RPF工業会が開催する「第9回 安全大会」を取材した。RPF製造工場で起こりがちな[...]
2025年11月03日 コラム
慢性的な人材不足に陥っている現在の日本。業界内で言っても、特に中間処理施設をはじめとするリサイクル企業は、3K[...]
2025年10月27日 コラム
来年度の容リ入札制度の見直し方針が示された。検討会は計2回開かれ、安定枠の廃止や上限価格の適正化など、概ね材料[...]