香港・尖沙咀(チムサーチョイ)にある九龍公園は、繁華街にありながら、喧騒とは別世界の安らぎをもたらす。早朝の園内には、ベンチに腰を下ろして新鮮な空気を楽しむ人、ゆっくり、ゆったりとしていながら、洗練された動きの太極拳を行う人たち、ピッカピカの剣のようなものを素早く振り回す剣舞の練習をする人もいる。公園を楽しむのは人だけではない。そこには、園内の鳥園「百鳥苑」の鳥だけでなく、熱帯植物を好む鳥も各種やってきているようだ。
▼そんな九龍公園に“美しい”と表現してもよさそうな、きれいなごみ箱がある。ステンレスで一体化されたその分別ごみ箱は、「廃紙」「PETボトル」「金属」「ごみ」とそれぞれ別の投入口が設けられている。東京・池袋のJR駅構内にある「リサイクルステーション」よりも色味を抑えた感じだが、投入口がある前面は色分けされ、写真のようにリアルな画像が貼付されているので、何を捨てるべきかが明確。資源利用するためか、荒らされたりしないようにするためか、個々の扉は鍵付き。PETボトルの収納部は他よりも容量が大きくなっている点、配慮されていていることがわかる。
▼香港では今年8月から一般家庭などから出されるごみの回収が有料化される予定だった。しかし特区政府は5月末、有料化計画を停止した。当初は4月の開始予定だった計画が延期され、今度は計画停止。市民の反対のほか、高層ビルやタワマンが乱立する香港での不動産管理業界の思惑など、様々な理由がありそう。それにしても、すでに市場に出回っている、有料化のための指定ごみ袋。これも回収することになるのか。
2024年09月24日【PETボトル・有価プラ・産廃プラ市況】 円高進展でペレットやPETフレークの輸出価格軟調事業系PETの行方に不透明感、URSハリマが事業停止
2024年09月24日【東港金属 千葉工場】8月にRPFライン稼働、廃プラを圧縮固化した3品種製造幅広い品質の原料を受入れ、金属微細選別の残渣も活用
2024年09月09日【2024年度下期 PETボトル入札結果】上期より35円上昇し、落札単価-84.5円/kgに協栄産業グループが巻き返し、東西格差薄まる
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年07月22日【プラスチックサーキュラーエコノミー推進協会】材料リサイクルの再商品化事業者22社が立ち上げ入札上限価格の見直しなど、政府へ要望書提出へ
2024年09月24日 コラム
近年の新卒就活者数は約45万人。しかし、せっかく多くのエネルギーを費やして就職したのに、入社3年以内に会社を辞[...]
2024年09月17日 コラム
9月も中旬だというのに、この暑さ。冷やした麦茶がいまだとてもおいしい。麦茶をやかんからピッチャーに移しかえなが[...]
2024年09月09日 コラム
「再生材を使った製品は高い」という消費者の理解が進むべきだ。このような理想を掲げ、循環型の仕組みを目指す関係者[...]
2024年09月02日 コラム
今年6月、カンボジアで日本人が運営するエコロギーという会社を訪問した。この会社は主に食用コオロギを養殖して販売[...]