
消費生活センターに時折、こんな質問が寄せられるという。「化学繊維アレルギーがあるため綿100%の天然素材の衣類しか着ていないが、アレルギー反応が出たのはなぜか?」。実は、衣服の飾り部分などに別素材を使用していても、全体重量の5%以下であれば、綿100%と表示できるルールがある。そのため、綿100%の衣類と安心していても、ごく少量の化学繊維が含まれる可能性があり、化繊アレルギーのある方は注意が必要だ。
▼混紡とは、複数の繊維を混ぜて紡績するもので、最も一般的なのがポリエステルと綿の組み合わせ。中でも黄金比率とされるポリエステル65%・綿35%は、両者の長所を活かした生地を生み出す。ポリエステルは耐熱性や耐水性に優れ、加工しやすく、シワになりにくいが、吸水性や吸湿性に乏しいという短所もあり、これを綿の長所で補えるため、日常着から作業着に至るまで幅広く利用されている。ポリエステルはPET(ポリエチレンテレフタレート)と同じ分子構造を持ち、エステル結合を含む高分子素材の一種である。
▼近年、PETボトルのリサイクルはボトルtoボトルが主流だが、再生繊維向けのニーズも依然根強い。アディダスやパタゴニア、ユニクロなどが再生PETを衣料に活用し、Z世代の環境意識の高まりが追い風となっている。再生ポリエステルの使用比率を30〜50%以上に設定するブランドも多いが、環境配慮をうたうなら、配合ルールや達成状況の透明な開示が欠かせない。でなければ、消費者の失望による「エコアレルギー」も招きかねない。
2026年04月27日【独占インタビュー】野添産業・野添社長×オリックス・篠崎担当部長M&Aの舞台裏、ストレッチフィルム再生の雄に聞く
2026年04月30日【大栄環境】効率的な廃棄物処理を加速させる、静脈大手の最適化戦略収集運搬からエネルギー創出までワンストップ体制の未来
2026年04月27日【中央倉庫】内外からのPET樹脂の物流事業でトップシェアPETリサイクル需要の拡大捉え、ノウハウ蓄積
2026年04月30日【インタビュー】 環境省 資源循環制度推進室・河田陽平室長再生材の安定供給と市場構築に向けた「再生プラ集約拠点構想」とは?
2026年04月06日【指定ごみ袋】 中東緊迫で自治体指定ごみ袋の供給に不透明感 韓国で買い占め騒動発生、日本にも波及懸念
2026年04月30日 コラム
環境省の職員数は約3,000人。中央官庁も人手不足で、いわゆる「プロパー職員」は全体の3分の1。残るは地方自治[...]
2026年04月22日 コラム
今年もプロ野球開幕の季節がやってきた。私事にはなるが、長年にわたり家族そろってのスワローズファンであり、シーズ[...]
2026年03月30日 コラム
今月から「キラリ環境ベンチャー100選」という新連載をスタートした。環境・リサイクル業界で存在感を高めているベ[...]
2026年03月09日 コラム
年初のベネズエラへの強硬対応に続き、3月にはイランに対する軍事作戦が行われるなど、米国の唐突とも映る判断に世界[...]