サーキュラーペット津山工場の竣工式(3月14日)に、サンドリン・ムシェ在京都フランス総領事が来賓として招かれ挨拶した。その中でムシェ氏はフランスを代表する立場として、プラスチック汚染をなくすための責任のある関与、そして循環型経済への移行と実現に向けてのフランスの取り組みについて語った。フランスはこれまでも模範となるべく積極的な取り組みを行い、今後の目標も掲げている。例えば、2040年までに使い捨てプラスチックの段階的な廃止、2025年までには使い捨てプラスチックの100%をリサイクルし、包装材を100%リサイクルできるものにする、さらには2027年までに市場に流通する包装容器のリユース率を10%にするというもの。
▼ムシェ氏が招かれたのはグローバルに展開する仏ヴェオリアの日本法人ヴェオリア・ジャパンがサーキュラーペットの出資者であることによるものだろうが、同氏の話を聞いて、国や地域を超えて環境問題に関わる事業活動を民間企業が協同で行うことの意義を改めて感じた。環境問題はグローバルで影響があること、長期的な事業戦略において持続可能なビジネスでなければならないこと、それが企業の社会的責任であり、それを果たさなければならない。環境に配慮するための技術開発を、国境を超えて協力する。
▼津山工場では低グレードの廃PETボトルをリサイクルする。今回の取り組みについてムシェ氏は「協力し合うことで具体的で確実な解決策を見出すことができ、循環型の経済へと変えていくことができる、その力があることを証明している」とし、「環境目標を達成するとともに、ビジネスで雇用を創出するためにも官民が連携していかなければならない」と述べた。
2024年07月22日【プラ再生材利用の義務化】 中間とりまとめ案がパブコメ中、8月半ばまで行動変容につながる大手企業の自主目標設定に期待
2024年07月22日【SusPla(サスプラ)】再生プラの利用拡大に向け、認証制度創設へトヨタ自動車などの動脈企業も多数入会
2024年07月22日【プラスチックサーキュラーエコノミー推進協会】材料リサイクルの再商品化事業者22社が立ち上げ入札上限価格の見直しなど、政府へ要望書提出へ
2022年12月19日【エビス紙料】3月に愛媛工場開設、3工場でRPFを月間3600トン製造サーマルとマテリアルで資源化、海洋ごみも原料化に
2023年01月23日【東京23区】全区でプラスチック脱焼却へ、プラ新法後押し 一括回収のモデル実施、残す3区でも検討進む
2024年07月22日 コラム
今年6月にカンボジアを訪れた。6日間の視察日程で、首都・プノンペンと古都・シェムリアップを訪問し、カンボジアの[...]
2024年07月15日 コラム
プラスチックの再生材利用の義務化はどこまで進むのか。6月末に経済産業相の諮問機関である小委員会の取りまとめ案の[...]
2024年06月24日 コラム
まったく同じ内容であっても、読み書き言葉ではなく、話し言葉で説明して欲しいという一定数のニーズが存在する。活字[...]
2024年06月17日 コラム
週末の恒例行事が家族麻雀となっている。妻が「麻雀をやってみたい」と言ったのをきっかけだ。高校生の息子と中学生の[...]